妄想の日々

ほわんほわんほわん

毎日に横たわる

子どもの頃からたびたび穴を覗いていた

暗くて深い穴を上から覗き混んでは片足を突っ込んだり、穴から吹く風を感じて遊んだりし、何かあるごとに穴を覗いては心を穴でいっぱいにしていた

いつしか私はこの穴を身近な友のように感じるようになっていた

穴はいつも私に寄り添い、ただぽっかりと存在している

最近はこの穴にすっぽりと落ちてしまっている


絶望という穴だ。


死にたいという言葉が常に頭の片隅にあり、ふとした拍子に溜息が漏れる。

親しみさえ感じていた穴がこんなにも出口の見えないものだとは、

毎日こんなにもいつも死にたいと考えてしまうのは、この先自分がましになる想像が全くできないからかもしれない、若い頃は問題の先にも希望を持っていたが、今度はもう駄目、かもしれない。

私は穴に落ちる前までの希望をもう取り戻せずに穴の中で暮らしていくほかないのかもしれない、などと考えているのが穴に慣れ始めた証拠だ。